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Ene-1GPsuzuka 中学生エネワンに挑戦!                                                         2014年8月3日






 

8月3日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれた電池自動車の大会「Ene-1 GP SUZUKA」にて、みえサイエンスジュニアチームWhiteが電池自動車の「KV40チャレンジ」の中学生部門で大会初の3周完走を果たし、初優勝(KV2カテゴリー4位)。Redチームの3Dブロックカーが「デザイン賞」受賞。電池自転車の「KV-BIKEチャレンジ」でもチームLink_1が中学生部門で優勝(総合3位)の3つの快挙(7賞獲得)!を果たしました。

主に三重県内16の中学校から集まった38人の中学生が出場したのは充電式の単3電池40本を動力源とし、鈴鹿サーキット国際レーシングコース5.807kmを3周する電池自動車の「KV-40チャレンジ」のうち車両重量35kg以上の「KV-2クラス」と、本年度から開催された電池自転車でのタイムアタックと1時間耐久からなる「KV-BIKEチャレンジ」です。

■第一の快挙は、中学生部門大会初となる完走&初優勝
電池自動車の「KV-40チャレンジ」には大会最多の85台が出場、KV2クラスには中学生、高校生、大学生、社会人ら29台が出場しました。「みえサイエンスジュニア」チームは三重県内16の中学校38人の中学生からなり、Black, Red, Blue, Whiteの4台で、大会に挑みました。昨年度は惜しくも2周と3周目残り600mで完走を逃したので、本年度の目標は、部門初の3周完走。その為、5月からギアの勉強や取り付け、運転技法を学んできました。その結果、チームWhiteが中学生部門(7台出場)で大会初となる国際レーシングコース3周の完走を果たし、初優勝を獲得しました。KV2カテゴリーで29台中4位、総合でも85台中18位の好成績を収めました。

■第二の快挙は、2年連続「デザイン賞」受賞
チームRedの3Dブロックカーが「デザイン賞」を受賞しました。これは鈴鹿市の白子幼稚園・白子小学校・白子中学校・鈴鹿高専(チーム白子:総勢120名)と一緒にアーテック社の3Dブロックで夢の電池自動車を製作し、ドライバーの中学生に思いを託して鈴鹿サーキットに送りだしたものです。1stアタックには白子幼稚園の子供達が応援に駆けつけ、ピットビル2Fのラウンジから声援を送っていました。ユニークな車体の作り方とデザインが高く評価されたものです。昨年度のチームBlack「ギルドデザイン社の協力による超ジュラルミン製ボディー」に引き続き2年連続受賞となりました。

■第三の快挙は、KV-BIKEチャレンジ「総合3位」受賞、4,6,7位も中学生大健闘
電池自転車の「KV-BIKEチャレンジ」には、社会人5,大学生1,高校生4,中学生5の15台が出場しました。みえサイエンスジュニアチームからは5台で、初の大会に挑みました。タイムアタックでは、企業チームの1位、2位に続き、Link_1が3位、Link4が4位、Link3が5位、Link5が6位、Link2が8位につけ、驚きの滑り出しを見せ、1時間の耐久に繋げました。その結果、みえサイエンスジュニアチームLink_1が総合3位、Link_5が4位、Link_3が6位、Link_4が7位、Link_2が10位と上位を占める結果となりました。中学生部門では優勝、準優勝、3位を独占しました。中学生部門3位には、「桑名
ものづくりプロジェクト」との連携によるLink_3が入賞し、子供達と地域との絆(Link)をより強くすることが出来ました。

みえサイエンスジュニアのKV40 4台、KV-BIKE 5台の結果は下記の通り。尚、受賞したもの(7つのトロフィー)に○内に数字で示しています。

KV-40(全体83台,KV2カテゴリー29台)
(*完走できたのは全体で29台、KV2カテゴリーでは8台の難しいレースです。これが鈴鹿サーキットの魅力でもあります。)
・White:@中学部門1位(KV2カテゴリー4位、総合18位) 3周完走(大会初)
・Red :Aデザイン賞「3Dブロックカー」(総合58位)1周1800m 
・Blue :総合50位、2周1000m
・Black:総合56位、1周5400m (2013デザイン賞)

KV-BIKE(15台)
・Link1:B総合3位、Cミツバ賞、 D中学部門1位 
・Link5: 総合4位、 E中学部門2位 
・Link3  総合6位、 F中学部門3位 
・Link4  総合7位、  中学部門4位
・Link2  総合10位、  中学部門5位


子供達は来年度に向け、新たな目標が出来たようです。16の中学から集まったメンバーのチームワークと目の輝きが変わりました。喜びと惜しさと次への目標がモチベーションです。こども達の新な絆(Link)もできました。更に、ラウンジからの幼稚園の子供達からの応援の声がサーキットに響いていたのも印象的で、心が熱くなりました。

8月3日、鈴フェスの日、鈴鹿の街もサーキットも熱い夏の一日になりました。四日市でも四日市祭りでした。地域との絆(Link)もできました。
地域の未来を担う産業人材育成としての活きた科学技術教育が、この鈴鹿サーキットから発信できることを嬉しく思います。

みえサイエンスネットワーク事業のJSTからのご支援は、本年度が最終となります。来年度以降の運営につきまして、是非、地域の皆様と検討を重ね、より良い形で、地域の未来をささえる「未来産業人材育成」として、この中学生エネワンGPに挑戦!が、地域特性を活かした実践的キャリア教育の事例として、全国に発信し、継続して行ければと思います。子供達の笑顔の継続のために、今後とも是非、ご支援ご協力の程、宜しくお願い致します。

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