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全国高専教育フォーラムにて本校の「知財教育事例」を紹介

2012年09月05日

 8月29日(水)、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された全国高専教育フォーラムにおいて、「知財教育の質保証と実質化ワークショップ」の中で本校が講演を行いました。

 このワークショップの目的は、一つが本年度に中学校で改訂された学習指導要領に基づき導入された知的財産教育を、低学年から継続実施できるような体制を整備し、高専における知財教育の体系を確立するとともに、その内容をモデルコアカリキュラムへも反映させること。二つ目がグローバル化が急速に進展する国際社会において、即戦力となる技術者を育成するという国立高専に課せられた使命を果たすためにも、学生たちの知財マインド醸成が急務であることにあります。

 本校電気電子工学科の大津孝佳教授は「鈴鹿高専の知財教育の実践事例の紹介」として招待されました。講演の中で、本校の知的財産部会によるパテントコンテストや課題研究による知財マインドの向上の取組みを紹介したDVDや、電気電子工学科での問題発見・解決能力の向上のための取組み等、本校における知的財産教育活動の報告を行いました。

 本校の知的財産教育は平成13年度より、INPIT(工業所有権情報・研修館)の知的財産教育推進校事業として継続的に推進されています。特に本年度からは、科学技術振興機構(JST)の科学技術コミュニケーション事業「ネットワーク形成地域型」、みえサイエンスネットワーク『地域産業が育てる未来の科学者』を通じ、地域企業、自治体との連携により、未来人材の育成に努めています。

 またこのワークショップでは、五十嵐一男高専機構理事による「国立高専における知財教育について」から始まり、義務教育段階における知財教育について(国立教育政策研究所教育課程研究センター 上野耕史調査官)、新学習指導要領に対応した専門高校での知財教育実践(三重県立津商業高校 世良清教諭)、鹿児島県の工業高校の事例(県立鹿児島工業高校 満丸浩教頭)、知財としての標準と産業の国際標準戦略(産業技術総合研究所 田中充フェロー)、慶應義塾大学の事例(羽鳥賢一特任教授)等の講演がありました。