国際水準を保証する技術者教育
 
専攻科教育と「複合型生産システム工学」プログラム
  専攻科は、学科5学年卒業後さらに2年間をかけて幅広い専門知識と研究開発能力などを身につけるための専門教育課程です。「複合型生産システム工学」は、学科4,5年と専攻科1,2年の計4年間で学習する技術者教育プログラムです。プログラム修了資格を得るためには、専攻科の修了と大学評価・学位授与機構から学士(工学)の称号を授与されることなどが必須要件となっています。
このプログラムは、自然科学と情報技術の知識及び主となる専門分野(機械、電気・電子・情報、化学、生物、材料)に加えて、ものづくりに必要となる生産システムに関する工学基礎知識と豊富な実験技術を身につけた国際的に活躍できる実践的技術者の育成を目指すものです。この認定教育プログラムを履修する学生には、技術者としての広い視野と倫理観、継続的・自立的に学習する意欲と姿勢、自己表現力並びに英語によるコミュニケーション能力などの習得が求められています。
 
上記の教育プログラムがJABEEから認定される
  本校の技術者教育プログラム「複合型生産システム工学」が平成16年5月に日本技術者教育認定機構(JABEE)から認定を受けました。JABEEによる認定は、プログラムそれ自体及びプログラム修了生のレベルと質を保証するシステムが実際に機能していること、つまり、鈴鹿高専の教育プログラムを修了した学生が社会の求める水準の知識と能力を必ず身に付けていることの証明になります。ある大企業の会長は、将来的にJABEE認定プログラムの修了生しか採用しないこともあり得るとコメントしています。それほどJABEEは社会的にも高い評価を得ており、期待されていると言えます。
 
学校発展の原動力に
  しかし、認定は最終目的ではなくむしろ始めの一歩です。自らのシステムを常に改善していくこともJABEEの求める重要なポイントになっています。今後の最大の課題は、学生をいかに自立した技術者に育てるかという点にあります。日本の学生は試験のための勉強しかしない傾向があります。しかし、技術者として自分が何を身に付けなければならないかを知れば、自発的な学習習慣が生まれてくることが期待できます。
JABEEによる本校の教育プログラムの認定は、教職員、在校生、卒業生すべての自信につながり、学校が発展するための原動力となることは間違いありません。今後はとくに学生の自己表現力や英語コミュニケーション能力の向上に力を入れ、国際的に活躍できる技術者の養成を目指します。
 
JABEE(日本技術者教育認定機構)
  JABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Education)は、日本政府と産業界の要請・支援を得て,技術系の学協会と連携しながら活動している非政府団体(1999年設立)です。JABEEの設立目的は、国際的な統一基準に基づいて理工農学系大学における教育プログラムの認定を行い、我が国の技術者教育の国際的な同等性を確保することにあります。この認定制度はいわば工学教育のISOであり、大学・高専等の高等教育機関が実施している技術者教育プログラムが社会の要求する内容と水準を満たしているかどうかを厳正かつ公平に評価し認定する制度です。近い将来JABEEから認定された教育機関が一定の数に達した段階で、米国、英国、カナダ等8ヶ国が加盟しているワシントンアコードへの加盟が予定されています。
 
技術士第一次試験の免除
  JABEEが認定した技術者教育プログラムの修了者は基礎教育を完了したものと見なされ、技術士第一次試験を免除されて「修習技術者」として直接実務修習に入ることができます。我が国の技術士制度は、医師や弁護士とは異なり、厳格な資格制度とはなっていませんが、将来的にはこの資格が正式な技術者資格になるであろうと言われています。

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