(原子密度と不純物密度の比較: 原子の世界の住民比率)
では一体、どのくらいの不純物を入れるのでしょうか? 詳しくは次号で述べますが、具体的な数値例を紹介します。
通常、シリコン半導体が広く用いられています。 シリコンの原子密度は、約2×1023cm-3です (とても実感できない数の世界です。10×10×10×……×10、10を23回もかけ算することになります)。 キャリアとして1×1016cm-3を用いるとすると(これは通常の値に近いものです)、だいたい1023cm-3に対して1016cm-3ですから、107個のシリコン原子に対して一個の不純物が存在することになります。 一千万個に一個混ざりものがあることになります。 日本全国に10人の知らない星から来た宇宙人が………。 いつのまにか、実感できない悪いたとえ話を、また使ってしまいました。 どうもすいません……。