(位置エネルギーと人間)

  電気的位置エネルギー(Electric Potential)のこと。 位置エネルギーを英語で、ポテンシャルと言います。 ’ポテンシャルの高い人’とは、潜在能力、つまりまだ発揮されていないけれども、将来(その気になれば)エネルギーを放出(仕事)する能力がある人のことです。

  位置エネルギーの例としては、例えば、重力があります。 本文の中でも、しきりと”水”が例えにあげられていますが、それには理由があります。 水も位置エネルギーである重力に従って運動するので、相似(アナロジー:analogy)として考えることができるのです。 重力に対する位置エネルギーは、通常、位置エネルギーと単に呼んでいます。 地上2mに存在するボールは地上1mより位置エネルギーが大きいといえます。 位置エネルギーが大きいということは、より不安定であるということに対応します。 ボールを持つ手を放せば、ボールはより低い、つまり、位置エネルギーのより低い、より安定な場所へ向かって運動し始めます。

Point!
  力は、位置エネルギーが減少する方向へ働く!

  水と電子の場合を以下に比較してみます。

電子
重力による位置エネルギー(水位) 電気的位置エネルギー(電位)
水位の差(水位差=水圧) 電位の差(電位差=電圧)
水を上げるもの(ポンプ) 電子を上げるもの(電源、電池)

  人間も似ているでしょうか? 楽な方向、つまり、今までの貯金で何とかその場をしのぎ、ポテンシャルが減少する方向へ自然(!!??)と向かおうとします。 それを防ぐためには、やる気のエンジンをフル回転させ(’やる気電池’:仕事)をしなければなりません。 水や電子と何よりも違うのは、人間には’目標’があり、’楽しみ’があり、そして’忘れる’という偉大な機能まで組み込まれているということです。 ’ツライ’という機能も同時に備わっていますが……。


[�����y�[�W]�@[�����y�[�W]