<これからのクロック周波数> 早い心臓は短命?

  私が12年前に初めて自分で買ったクロック周波数10メガヘルツのパソコンに比べ、近頃のパソコンは200メガヘルツと、なんと20倍にもなっています。 1ヘルツは一秒間に1回振動する波をあらわしますから、200メガヘルツは1秒間に2億回も振動することになります。 驚異的な超大量な数です!!

  自然界で生息している生物では、心臓の脈を打つ数(脈拍)が早い種類ほど、その寿命が短い傾向があることが知られています。 心臓が早く脈打つ種類の生き物は、短命である傾向があります。 その体が大きいとか小さいというのは、あまり関係がないようです。

  パソコンの世界は、一体どうでしょうか? 以前のパソコンに比べ、その内部で時を刻むパソコンの心臓ともいえる‘クロック周波数’は、ますます早くなっています。 私の感想としては、近頃のパソコンはそのハード的な製品寿命は変わらないのですが、ソフトウエアのバージョンアップから次のバージョンアップまでの期間が短くなったために、その“寿命”も短くなったような気がします。 パソコンユーザが振り回されているだけのような気がしてなりません。 技術の進歩は、結構なのですが…。 パソコンの心臓は早くなっても、是非その寿命が長くなることを願ってやみません。

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