Department Of Electronic And Information Engineering

鈴鹿高専電子情報工学科

【重要なお知らせ】2027年度(令和9年度)より、教育課程(カリキュラム)を大幅変更します。

これに伴い、新入生に購入して頂く情報機器の仕様をiPadからPCへ変更する可能性があります。

背景と目的

本学科は、技術の深化と社会実装のニーズに対応するため、令和9年度(R9〜)より教育課程を大幅に改訂します。

設置当初(平成元年頃)は、電子機器産業の盛隆に対応するため、電気電子技術と情報技術を兼ね備えた人材の育成を目標とし、電気電子系科目を中心に開講していました。

しかし、近年のAI、IoT、セキュリティといった情報技術の高度化と技術革新、およびハードウェアが部品化(ブラックボックス化)され、システム全体の設計・運用が重要となる社会の変化に対応し、「情報技術に基づくシステム開発能力を備え、課題解決できる人材」の育成に注力します。

新教育課程の特長

新カリキュラムは「社会実装」を志向する実践的な能力育成を目指し、以下の3つを柱として構築しています。

  1. 情報システム開発のための基盤的技術の習得
  2. システム設計・開発スキル(開発プロセス・ソフトウェア工学・プロジェクト管理・設計技法)の習得
  3. 創造的課題解決(創成科目・PBL・インターンシップ・チームコミュニケーション)能力の育成

1. 情報システム開発のための基盤的技術の習得

新教育課程では、専門科目の分野別割合が大きく変貌します(H1は電子情報工学科設立当初、R3は現行R3から実施中のカリキュラム、R9は新しいカリキュラム)。情報通信科目(プログラミング、ソフトウェア工学、情報通信ネットワークなど)の割合を大幅に増加させ、体系的な情報システム開発能力を養成します。

H1

情報通信(31.6%)電気電子(50.9%)計測制御(17.5%)

R3

情報通信(52.5%)電気電子(40.7%)計測制御(6.8%)

R9

情報通信(73.7%)電気電子(19.3%)計測制御(7.0%)

新カリキュラムの構成

このカリキュラム構成は、AI、IoT、セキュリティなどの技術革新に対応したソフトウエア開発に関わる科目群、コンピュータの構成や計算に関わる情報工学・情報科学の基礎科目、データサイエンス関連科目、情報システムとの接点に関係する電気電子系科目から構成されます。

ソフトウエア開発

  • プログラミング
  • ソフトウェア開発
  • ソフトウエア工学
  • プロジェクト管理
  • データベース
  • 情報通信ネットワーク
  • 情報セキュリティ基礎
  • 情報セキュリティ応用

情報工学・情報科学

  • ディジタル回路
  • 計算機アーキテクチャ
  • オペレーティングシステム
  • データ構造とアルゴリズム
  • 情報理論
  • 情報数学
  • 情報システム概論I
  • 情報システム概論II
  • 情報システム概論III
  • マルチメディア工学
  • 人工知能

数理データサイエンス

  • 応用数学I
  • 応用数学II
  • 数値解析・多変量解析
  • 機械学習

電気電子

  • 電気回路I
  • 電気回路II
  • 電子回路I
  • 電子回路II
  • 電気磁気学I
  • 電気磁気学II
  • 電気信号伝送
  • 計測工学
  • 制御工学

2. システム設計・開発スキルの習得

実践的なシステム開発能力を育成するためにシステム開発系の実習を大幅に増加させます。学年に応じて学生はシステム開発の各段階(要求分析、設計、実装、テスト、デプロイメント)を実践的に学びます。

学年実習テーマ・内容習得するスキル・経験利用するツール
1年生初級ライントレーサ組み込みシステム開発基礎、電子計測機器、チーム開発の基礎Raspberry Pi pico, MicroPython
1年生pygamesによるゲーム開発オブジェクト指向基礎、ゲーム開発の流れPython, Pygame
2年生デスクトップアプリ開発クラス設計、デザインパターン(MVC)
2年生Webアプリ開発Webアプリ開発の基礎、設計スキル、UI/UXHTML, CSS, JavaScript, React, BaaS
2年生Linuxサーバー構築サーバー構築、ネットワーク、セキュリティ
3年生中級ライントレーサ組み込みシステム開発(RTOS、PID制御)、チーム開発C/C++言語, FreeRTOS
3年生IoTシステム開発要求分析、要件定義、設計と実装ATOM Matrix, AWS IoT Core, MQTT

さらに、知識・スキルを身につけるだけでなく、顧客やステークホルダー(利害関係者)の問題・課題に対して、解決策を提案、実装するために必要な

  • 課題設定力
  • 設計力
  • 計画・実行力
  • 省察力
  • プレゼンテーション力
  • レポーティング力

などの能力をこれらの実習を通じて習得・強化します。

3. 創造的課題解決能力の育成

各学年におけるシステム開発実習の大幅な増加に加え、学年通貫教育の導入し、同学年だけではなく、異学年とのチーム開発を通じて、協働作業を重視したコミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も養います。

さらに生成AIなどのツールをシステム開発チームの一部として利用できる能力を身につけます。

  • システム設計・実装スキル
  • プロジェクト管理能力
  • チーム開発経験

これらの教育を通じ、IT企業、製造業、金融業、自治体など、多様な分野で需要が高く、産業横断的なニーズに応えられる情報システム技術者の育成を目指します。

1年生情報工学基礎学習設計、Project Based Learning、発表
2年生デザイン基礎課題発見、要求仕様、設計演習、実装、発表
3年生マネジメント基礎要求仕様、要件定義、実装、アイデアソン
1-3年生学内ハッカソン要求仕様、マルチメディア、設計、実装、発表
4年生創造工学自由作品制作(Problem Based Learning)
5年生卒業研究自主的な課題解決、研究発表、論文作成
5年生学内ハッカソン(メンター)ハッカソン運営、メンタリング