(木から油、そして石へ)
今まで人類は、”木”あるいは”森”といった資源を使い生きていました。 この木材資源を使いすぎると、いろいろな手痛いシッペ返しが生じます。 例えば、中性ヨーロッパでは森が消滅し、それによる土砂の流出、湖の湿地化、ネズミなどの大発生、疫病の大流行が続いて起きています。
石油化学の発展により油が、現代の生活に必要な物質を作る’打ち出の小づち’として大活躍しています。 しかし、石油製品は分解できないといった大きなヤッカイ物として残ってしまいます。
この20〜30年間に、石である半導体が大きく用いられるようになってきました。 言わば、‘第二次石器時代’の到来です。
今回述べたように、‘石’が‘油’のように人類が作り出すヤッカイ物にならない事を望んでいます。 そして私達が享受しているこの大量消費文明が、ギリシア文明と同じように、このままの生活を続ければオワリが来ることを、少しでもたくさんの人が気づいてくれますように……。 気づいた人が、それを実行できるほんの少しの気持ちのゆとりがありますように。 もしかしたら、「文明の命を永遠にする」という問題は、答のでない大問題かも知れませんが……。