(正孔の動き: オナラ)

  さて、今回の”だまし”です。 ”信じるものは、救われる”式で、そうかなと思ってみて下さい。 整髪料にジェルと呼ばれるものがあります。 ゼリーのようなゲル状態の物体で、よくみると、中に気泡があります。 透明なプラスチック容器を押すと、中のジェルが動き、それにつれて気泡も動きます。 まさに、この隙間(気泡)の動きが、半導体の中の正孔の動きなのです。 電子が動けば、電子の抜け殻はその反対に”見かけ上”動いて見えます。 お風呂でオナラをすると、気泡(?!)が上に浮かんできます。 実際には、水が上から下に動いているのですが、私達は「泡が、動く。」と表現します。 泡なる物体は存在しません。 いわば、オバケなのです。 正孔も、半導体の中のオナラだと思えば、どうってことありません。 大阪の人が言うところの、”へのようなもの”なんです。

オナラ

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