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中学生のみなさまへ

生物応用化学科に興味を持ってくれた中学生のみなさんへ

「なにからできているでしょーか」

 『なにからできているでしょーか?』というタイトルの絵本を知っていますか?
おにぎりやハンバーガーなど、子どもたちが好きそうな食べ物が何からできているか、リアルでかわいい挿し絵で解き明かしてくれる絵本です。
 おにぎりは「ごはん」と「のり」と「うめぼし」と「しお」でできていることをネズミたちが分解して教えてくれます。
 この絵本をめくっていると、「なにからできているでしょーか?」という問いは
最も原初的なそして科学的な問いなのだなあと感じられます。
 では、ごはんはなにからできているでしょーか?でんぷん?
 では、でんぷんはなにからできているでしょーか?・・・
「なにからできているでしょーか?」という問いにある根源的な好奇心は
私たち生物応用化学科の出発点です。

「なにからできているでしょーか?」という問いはまた、「どうやってつくるでしょーか?」、生き物であれば「どうやっていきているでしょーか?」という問いにつながります。
 最初は純粋に、おにぎりが何からできているか知りたい気持ちから出発して、でも何からできているかが分かれば、どうやって作ればいいのかが分かるようになりますよね。
 そしてひとつひとつの「なに」の性質を知ることで、また、さまざまな食べ物を作り上げている「なに」について知り、組み合わせることで、もっとおいしいおにぎりを作れるようになるかもしれません。
「どうやってつくるでしょーか?」「どうやっていきているでしょーか?」という問いも、私たち生物応用化学科の研究の中心にあります。  

 それでは、私たち人間は、なにからできているでしょーか?
 この問いに、みなさんだったらどう答えますか?
「骨と皮といろいろな内臓」「たくさんの種類の細胞」「水とタンパク質などの有機物」「炭素と水素と酸素などいくつかの種類の元素」・・・
どれも正解ですし、どれも生物応用化学科の研究対象です。

「なにからできているでしょーか?」という問いにはたくさんの答えがあり、これをあわせて考えることで、おにぎりや人間について深く知ることができ、それを「どうやってつくるでしょーか?」「どうやっていきているでしょーか?」につなげていくことができるのです。

 そして『なにからできているでしょーか?』の著者、大森さんは「ぼくらはなにからできているでしょーか?」という問いに、「まいにちたべてるおいしいごはん!」という素晴らしい答えを用意してくれています。
 この真似をして言うなら、「知りたい気持ち」「楽しむ心」も人間を作り上げている大事な要素かもしれません。

 こういう気持ちや心を持ったみなさんと一緒に、「なにからできているでしょーか?」「どうやってつくるでしょーか?」「どうやっていきているでしょーか?」を調べていく日がくることを、私たちは楽しみにしています。


Q & A  よくある質問

1年生の実験は楽しい実験が多いです!
まずはガラス細工から!学生の皆さんに長いガラス棒を配り、バーナーであぶりながら、切ったり曲げたり!皆さんが実験で使う攪拌棒も作ってもらいます。また、身の回りの物質(ジュース・食べ物、セッケンなど)のpHを測ったり、果物の良い匂い(?)の物質(エステル)を合成したり、セッケン・洗剤を作ったりもしいます!
実験を楽しみながら、安全に対する心構え、基本的な器具の取り扱いを学んでいきます。実験で出た廃液の処理の仕方などについても身に着けてもらいますよ。
どれも、これから化学・生物の実験をする上で大切なことですね。

コース分けの希望調査を行うのは4年生の前期で、実際にコース別の授業・実験が始まるのは4年生の後期からです。
コース分けをするまでは、全員、化学も生物もどちらの専門教科も勉強します。専門の勉強を進めるうちに、自分はどちらのコースが向いているのか、どちらのコースに興味があるのかが見えてきますよ。
大学編入学を目指す学生は、将来どちらの専門を極めたいのかも考えてコースを選んでいますね。

化学と生物のコース分けはおよその人数(40名中、化学コース25名、生物コース25名)が決まっています。
例年、ほぼ希望通りのコースに進めますが、年度によっては希望が1つのコースに偏ることもあります。その場合は成績上位の学生からコースを決めていくことになります。
入ってから希望のコースに進めるように、勉強を頑張ってくださいね。

各教員室に配属され研究を行う卒業研究は、まず4年後期の卒業研究見習いからスタートします。
配属された研究室にもよりますが、卒業研究が本格的にスタートするのは5年生になってからです。
教員の指導のもと、自分の卒業研究テーマについて1年間を通して研究を進め、初回発表、中間発表、最終発表と3回の発表会で研究の目的、途中経過、成果の発表も行います。
どんな研究をするのかは、生物応用化学科教員の紹介ページで見ることができます。ちょっとのぞいてみてはどうでしょう?面白いテーマが見つかるかも?!

学校全体では毎年一人当たり10数社以上の求人があります。その中で生物応用化学科に特化したような企業に絞ると数社になると思います。
ただ、ほとんどの学生が1〜2社で採用が決まりますので、学科間での求人数の差や就職のし易さには影響しません。

生物応用化学科からは学科で学んだ知識を活かせるような分野である、化学工業、製薬、化粧品、食品、分析に関する企業に就職することが多いです。
詳しくは学科のHPやパンフレットをご覧ください。

学部・学科は大学によって名称が異なりますが、主に、工学部、理学部、理工学部、生命理工学部、農学部、生物資源学部などなど、化学や生物に関する学部の学科に編入学することができます。
希望する大学、興味のある大学があれば、その大学が高等専門学校からの編入学生を受け入れているかどうか、大学のHPの入試情報などから確認してみましょう!

生物応用化学科の各学年の男女比は下のグラフの通りです。(2020年度)
年度にもよりますが、50〜60%程が女子学生です。

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