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「複合型生産システム工学」プログラム 学習・教育目標

 高専教育の特徴である早期7年一貫教育により,主となる専門分野(機械,電気・電子・情報,化学・生物,材料) の知識に加えて,中京地区の伝統的特徴である素材から工業製品に至る“ものづくり”に必要な生産システムに関する工学基礎知識,豊富な実験技術および新た な価値を創り出すことができる力(*注)を身に付け,国際的に活躍できる実践的技術者を育成する。本プログラムの修了者は,以下の姿勢・知識・能力を身に 付けている必要がある。

注)社会のニーズに対応して有用な製品や良質のサービスを実現するため,習得した知識・技術をもとに自ら進んで,技術的諸問題の解決や新たな“ものづくり”に取り組める能力

(A) 技術者としての姿勢 (a, b, e, g)

<視野> 自己と世界の関係を理解し地球規模で物事を眺めることができる。 (a)

 人文・社会科学及び外国語の学習を通して,世界の歴史や文化,社会のしくみの違いを認識し,幅広い視野から物事を考えることができる。また ,社会における自分自身,世界における日本の位置付けを理解し,他者他国の立場から物事を考えることができる。

<技術者倫理> 生産により生じる環境と社会への影響を認識し責任を自覚できる。 (b)

技術者としての倫理観を身に付け,人類の生産活動によって生じた環境の破壊や技術者のモラルの欠如によって生じた重大事故等の事例を通して,技術者の社会的責任を理解できる。

<意欲> 習得した知識・能力を超える問題に備えて,継続的・自律的に学習できる。 (e, g)

急速に進展する技術社会に対応できるよう,生涯にわたり自発的に学習する姿勢を身に付けて,知識・経験を継続的に積み上げることができる。

(B) 基礎・専門の知識とその応用力 (c, d, e, h)

<基礎> 数学,自然科学および情報技術の知識の内容を習得し,それを活用できる。 (c)

 数学,自然科学および情報技術の知識として

  • 数学:微分積分,代数学,微分方程式等に関する知識
  • 自然科学: 一般物理,一般化学に関する知識
  • 情報技術:情報基礎に関する知識

の内容を習得し,それを活用することができる。

<専門> 基礎工学および主となる専門分野に加えて,生産システムに関する専門工学(生産・素材・計測に関する工学ならびに知識に関する工学)の知識を習得し,それを活用できる。 (d)

 「基礎工学」として

  • 設計・システム系科目
  • 情報・論理系科目
  • 材料・バイオ系科目
  • 力学系科目
  • 社会技術系科目

 の内容を習得し,それを活用することができる。

 「主となる専門分野の知識(実験技術を含む)」として

  • 機械:機械工学に関する知識
  • 電気・電子・情報:電気工学・電子工学・情報工学に関する知識
  • 化学・生物:応用化学・生物化学に関する知識
  • 材料:材料工学に関する知識

のいずれかの内容を習得し,それを活用することができる。

 「生産システムに関する専門工学の知識」として

  • 生産に関する工学:生産・製造方法等に関連する知識
  • 素材に関する工学:材料の種類,特性・性質等に関連する知識
  • 計測に関する工学:計測技術に関連する知識
  • 知識に関する工学:効率的な問題解決システムの構築または利用に関連する知識

の内容を習得し,それを活用することができる。

<展開>習得した知識をもとに創造性を発揮し,限られた時間内で仕事を計画的に進めまとめることができる。 (c, d, e, h)

 主となる専門分野および生産システムに関する知識をもとに,解決すべき問題に対して創造性を発揮し,解決法をデザインできる。また,その解決法を計画的に実行し,限られた時間内でレポート,論文等にまとめることができる。

(C) コミュニケーション能力 (f)

 <発表> 自らの取り組む課題に関する成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論できる。(f)

 卒業研究論文,特別研究論文を論理的に記述することができる。与えられた時間内で,電子機器等を効果的に利用して卒業研究および特別研究の成果を口頭で発表でき,討論ができる。

<英語> 英語による基本的なコミュニケーションができる。(f)

 専門領域に関する英語で書かれた文献の内容を理解することができ,卒業研究論文,特別研究論文の要旨を英語で記述することができる。また,特別研究の口頭での概要説明を経験している。

注)文末のアルファベットは,日本技術者教育認定機構(JABEE)の基準1(1)との対応関係を示す。